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2012年08月18日

不法入国、公務執行妨害・器物損壊でも釈放?

 中国人の活動家による尖閣諸島魚釣島不法上陸に、日本政府は中国の顔色を伺いながら早期解決の大義名分で17日のうちに中国人活動家らは中国に強制送還された。問題解決は先送りのまま、日本政府は毅然とした対応として不法入国以外、何ら問題はなかったとしているが、巡視船は傷だらけだった。
 中国人活動家らは明らかに尖閣諸島上陸を目的としており、警備に当たった海上保安庁の巡視船に警告を無視してレンガを投げるなどの公務執行妨害があったにも関わらず、無罪釈放という。
 手厚い警備のもと釈放された中国人活動家らはこぶしを突き上げ、「尖閣は中国の領土だ。再び尖閣に上陸する」などと気勢を上げ、Vサインを誇示するなど、英雄気取りで石垣島を去った。
 果たして日本政府の取った「毅然とした対応」とは、中国人活動家を無罪釈放することなのか、警備に当たる巡視船に向かって凶器となるレンガを投げつけることが、器物損壊及び公務執行妨害に当たらないのか、日本政府の逃げ腰の政治的判断、外交手段の甘さを露呈した。
 中国人活動家らは、日本政府の甘い対応に「今後とも尖閣上陸を目指す」との声も聞かれ、今後、尖閣諸島に不法に上陸してもお咎めなしでは再び、何度でも尖閣諸島上陸をめざすのは明らかとなっている。
政府は、これまで我々が主張してきた尖閣諸島に灯台建設や避難港建設、気象観測所、漁民のための無線基地等を設置し、できれば住民を定住させるような施策を早急に実施し、実効支配を国内外に示すことが肝要ではないか。
 いずれにしても、今回の対応は日本政府の弱腰外交を示すものとなった。中国政府の思惑通りことは運んでいることを考えると、日本政府に強い憤りを感じる。今後は不法入国に対しては毅然とした対応で司法に委ね、厳正に対処することを望むものである。
 日本は法治国家であり、中国の顔色だけを伺っていたのでは二流国家に成り下がるのではないかと懸念するものである。

不法入国、公務執行妨害・器物損壊でも釈放?



Posted by 仲間均 活動ブログ at 11:28│Comments(4)
この記事へのコメント
私も即強制送還など考えられません。政府に失望しています。
なぜ取り調べなどで背後関係など真相を追究しなかったのでしょう?

野田首相は認識して見えてないだろうけど、尖閣諸島はわが国固有の領土であると同時に、沖縄県石垣市の一部でもあります。

このような媚中の愚策こそ、「沖縄の心を踏みにじった」とマスコミも世論も糾弾すべきなのです。
Posted by ザ・マダヲ at 2012年08月18日 14:38
素晴らしい活動をされていますね。
この数日、大変ご苦労様でした。
HPの列島関係年表が1996年で終わってしまっています。どうか追加も書いてください。

それにしても強制送還?それだけ?
そして帰国して英雄扱い?歓迎会???
海底資源の話が出た途端に自分のものだと主張しだす欲深さ、これこそ中華思想ですね。
正直なところ、竹島のように実効支配されてからでは手を出せません。
その前に先手を打ち、日本が開発を手がけるべきなのです。

甘すぎる日本の態度・・・このままでは同じことを繰り返します。
昔、竹島で拿捕された日本船の乗組員は多数死亡しています。
数年前ロシア海域で拿捕された日本船の乗組員も死亡しています。
【よその国に無断で立ち入れば、殺されても仕方がない】ということなのです。
日本政府も毅然とした態度を取らなければ同じことを繰り返すだけです。
こんな状態なら、対馬、五島列島、そして沖縄県まで、海外に取られてしまいますよ。
Posted by 甲斐犬 at 2012年08月21日 13:03
中国という無法国家を相手に先生の活動を日本国民の一人として誇らしく思っています。

私は、広島に生まれ育った者で、地方公務員です。地理的にも尖閣は遠く、また、職業柄政治活動には極度の制限があるので、何も出来ない自分に苛立ちを覚えています。

国会や政府、メディアもそうですが、尖閣諸島を「日本固有の領土」と表現してますが、「沖縄県石垣の尖閣諸島」と言うように働きかけてください。

尖閣諸島が国有化されると、国は島を守るのでしょう。中国からではなく、日本人から。

石原都知事の都の購入計画には大賛成ですが、なぜ、沖縄県や石垣市が購入しようとしないのか不思議でなりません。

都の測量のための上陸を政府は許可しない方向で動いているようですが、民間人が所有している島なら石垣市には、固定資産税の課税台帳があるのではないでしょうか?

固定資産税の評価額を都に伝えていただき、一刻も早く尖閣諸島を守っていただくよう、切にお願いいたします。
Posted by 古畑似の三郎 at 2012年08月30日 01:08
沖縄が日本に返還(復帰)されたのは、1972年5月15日ですよね。

2022年5月15日で50年になります。あと、10年を切りました。中国は必ず何かを仕掛けてきます。決して後手に回らないようにしたいものです。

それと先生に質問ですが、沖縄とは遠くかけ離れたところに住んでいる者には、どういう協力ができるでしょうか?何か出来ることはないでしょうか?

ご教示いただければ幸いです。
Posted by 古畑似の三郎 at 2012年08月30日 01:19
 
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