与那国町議会が意見書可決
今月8日から9日にかけて尖閣諸島周辺海域で漁をしていた与那国町漁協所属の漁船が中国公船に追尾され、安全を脅かす異常事態が発生したことを受け、与那国町議会は11日の臨時議会で警戒監視体制強化と安全操業を求める意見書を全会一致で可決しました。
与那国町をはじめ石垣市、沖縄県、日本国の漁民が尖閣諸島周辺海域で安全に操業できるよう、国、県に於いては早急に対応してもらうことを期待しています。
意見書は次の通りです。
尖閣諸島周辺海域における中国公船領海侵入の漁船追尾に対し
警戒監視体制強化と安全操業を求める意見書
2010年9月7日に尖閣諸島付近の海域で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突する事件が起きて以来、この海域では両国間に於いて2000年日中漁業協定等も含め、尖閣国有化の領有権を一方的に主張する中国による領海侵犯が繰り返し平然と行われている。
そのような状況の中、去った5月8日から9日の2日間に渡り尖閣諸島周辺の領海に侵入した中国海警局の船が魚釣島の西南西約12キロの海上で、当与那国町漁業協同組合所属の瑞宝丸9,7トンに接近し操業中にも関わらず追尾し安全を脅かす異常事態が起きた。
幸い第11管区海上保安本部巡視船により安全が確保され、乗組員3人に怪我はなかったものの、機関砲を搭載した中国公船が依然として航行しており、漁業者に於いては大変不安を抱えている。
尖閣諸島周辺海域は極めて重要な漁場であり、まぎれもなく「日本固有の領土・領海」である。
よって、中国政府に厳重に抗議し、日本政府、沖縄県に対し再発防止及び更なる警戒監視体制強化と漁業者が安心、安全な漁場で働ける環境整備を早急にして頂くよう、強く要請する。
令和2年5月11日
与那国町議会
宛先 沖縄県知事、内閣総理大臣、外務大臣、国土交通大臣、沖縄及び北方対策担当大
臣、農林水産大臣、海上保安庁長官、水産庁長官